●青年海外協力隊に参加した者の集まりである「開発教育を考える会」では、いろい ろな国の子どもたちの「普通の生活」を紹介することを目的とした開発教育スライド教材「地球の仲間たち」シリーズを、さらに、参加者同士のコミュニケーションを意 識した写真教材「地球の仲間たちフォトランゲージ」を開発し、貸し出し、販売をしてきました。
  これらは、海外の現場で活動している青年海外協力隊隊員に身近にいる子どもの取材を依頼し、パートナーとなった国内の会員が手紙やメールでやり取りをして編集したものです。
 
●1980年代、東アフリカの干ばつがさかんに報道されていた頃、その片寄った報
道に疑問を抱き、自分たちの見た事実を伝えたいと始めた活動でした。気候風土の違いがいろいろな暮らし方、考え方を作っていくこと、戦争や飢えといった状態があたりまえなのではなく、異常なことであると気付く眼、感覚を養って欲しい、地球上で起きているさまざまな問題を仲間として見つめ、共に考えていく心を育てたいと教材作りを始めました。
 取材を重ねていくことで、日本の子どもたちだけでなく、取材される側の子どもたちも同じ年代の子どもたちの普段の生活や考え方に、そしてそれらの背景にある伝統的な文化や歴史に興味を示し関係を持ちたいと望んでいることが伝わってきました。そんな子どもたちの気持ちが私たちに教材づくりを続けさせる原動力となっています。

文化には優劣がつけられないこと、そしてみな同じ仲間であるということ
 青年海外協力隊隊員として地球の様々な地域で活動し、現実を直視してきた私たちにとって、それぞれの任地には思い描くことのできる仲間や知人がいます。
 お互いの顔が見えてこそ、今、地球上で起こっている様々な問題を共有することができると私たちは考えます。地球上のあらゆるところに家族の営みがあり、子どもたちがいる。それぞれの土地の気候風土にあった生活があり、文化がある。その文化には優劣がつけられないこと、そしてみな同じ仲間であるということを知らせたい。これが私たちの開発教育の原点です。

自分たちの暮らしを見つめ行動できる人に
 物と情報に溢れた時代に育っている日本の子どもたちは今の自分の生活や考え方があたりまえのことと思っています。島国日本に生きる子どもたちにとって、他の国々の子どもたちの生活、考え方、それらの背景にある伝統的な文化を知ることは、自分たちの暮らしを見つめ直すことであり、欠けていること、無駄にしている何かを発見することにもなります。さらにそこから、自分と他の国々とのつながりや地球全体の問題が見えてくるでしょう。
 子どもたちには、積極的に多くの価値観に触れ、自分の考え、見方をぶつけ合って多様なものの見方のできる人に育って欲しい、いつも問題意識を持ち行動できる人になって欲しいと願っています。

開発教育を考える会「地球の仲間たち」